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鬚ノ秘密

About us

はじめまして!

Retro Cycleへようこそ!

当店は地方に眠る国産デッドストックパーツを集め、「世界にただ1台」のレトロな自転車をオーダーでお作りするちょっと変わったビンテージ自転車専門店です。

なぜ自転車屋なのにそこら中に鬚があるのか?

実はこれにはちょっとした秘密というか思いがあるんです。

こちらのページに鬚に隠された秘密や、店主のごあいさつや思いなどを書き記しました。

是非ご一読ください。

  鬚ノ秘密壱:店主ノ鬚

はじめまして。レトロサイクル店主の髙田ユキヲです。友人達からはユキヲちゃんとかユキヲさんと呼ばれてます。タイトルに「店主ノ鬚」とある通り鬚がトレードマークです。(秘密でもなんでもありませんね)店主の鬚には秘密がありませんが、私がなぜレトロサイクルというちょっと変わったお店を始め、鬚をモチーフにしたか?ということには若干の秘密があります。それについてお話ししたいと思います。

私は20歳の時から四半世紀以上広告のアートディレクターとして、自動車メーカーや家電メーカー等を中心にポスターやパンフレット、web、映像など制作することを生業にしてきました。

ある時ご縁があり、エコに関する国民運動(クールなんとかのアレです)に企画から参加させてもらい、様々な企業に取材を繰り返す内に、いろいろなことに気付いてしまいました。

日本中でエコをアピールするメーカーは確かに多いです。でも、「こちらの製品の方が安くてエコだから買い換えるべき!」と言って消費サイクルを早めさせるのは、結局のところ全然エコになってないんです。

自転車もしかり。「自転車はエコな乗り物だ!」とうたってますが、いまどきは自転車マニア以外の方が買うのはネットなどでかっこよさげなロゴやカラーリングで売られている1万円前後の自転車です。「1万円前後だから修理代が数千円かかると捨てる」「1万円前後だから駅前で撤去されたら新しいのを買う」結局、私がやってきた広告というものは、カッコイイイメージを作り消費者にこうゆうハイパー消費を促すものだということに気付いてしまい、罪悪感のような違和感を感じていました。

話は少し戻りますが、そのエコに関する国民運動に参加した事がきっかけで自転車に目覚め大好きになりました。そうすると不思議なものでその業界で話題になっているもの、問題となっている事が耳に入ってきます。その時知ったのが、都市部で問題化している放置自転車についてでした。

この放置自転車をなんとかしたい…そう思って合法的に入手した放置自転車をリメイクしもう一度使ってもらおうと企画し、3年間準備に奔走しました。しかし結局法的な問題や利権問題等があり断念しました。

計画が暗礁に乗り上げ悶々としていた時、とある国産ビンテージロードの専門店との出会いがあり、そこには山ほどのデッドストックがこれでもかと言うほど積み上げられています。その中に大量の軽快車(いわゆるママチャリ)のフレームやパーツが沢山ありました。話を伺うと「昔の軽快車は今より高級だったので部品の品質は良いが、すべてバラバラの状態なので、完成車はとても少ない。それに組立の手間を考えると利益が出ない。地方にはこうした軽快車が沢山眠っていてその殆どがスクラップとして回収されている」それを聞いた途端ピンと閃きました。

「そうか!放置されたものを使うのがダメならば、二度と放置されない自転車を作ればいい!」この死蔵され破棄される運命のバラバラの部品を使って『絶対に捨てたくない』世界でただ1台の自転車を作ってやる…これがレトロサイクル誕生の瞬間です。

それから数ヶ月、築50年の元蕎麦屋セルフリノベしながら暮らしていた自宅一階を友人達の手を借り、土間を広げて店舗化。じきにオープンという頃あるジレンマを抱えていました。自転車店として生計を立てるためには売ることが主体になる…それでは結局ハイパー消費を促すのと変わらない。結局そのジレンマを抱えるのが嫌でデザイン業との二足の草鞋を履くことにしました。そんな理由で平日はデザイン業をやっています。とはいっても現在は大手代理店やメーカーさんとのお仕事ではなく、個性的な製品やサービスを持っているけれど、自分達の製品サービスをどうお伝えしてよいか分からないという中小零細企業さまにクリエイティブのコンサルタントとして、また学校などでの特別講師や、ほぼ趣味でやっている書籍の装丁などで細々と生計を立て、土日のみレトロサイクルを開けています。

ではどうやって売ることを主体にしないで継続していけるか?その考えはロゴに表しています。Retro Cycleのロゴをよく見て頂くと、『Re』と『Cycle』が大きく『tro』小さくなっています。

実はこの『Re』にとてもこだわりがあり、レトロサイクルは3つの『Re』を主体にしています…その3つの『Re』とは、Repair(修理),Restore(修復),Remake(作り直し)です。さらに小さな『tro』にも意味があります。Trend 流行(トレンド)や、Recommend 買わせようと勧める(レコメンド)に踊らされず、Over(過剰な)装備をもったもの、この3つを小さくし、3つのReでCycle(自転車)を長く大切に乗り続けると本当の意味でのRecycleになると考えています。

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  鬚ノ秘密弐:ロゴノ鬚
 

なぜ鬚なのか?やっとココに来ました(笑)その前にちょっと皆様に質問です。

店名がひらがなやカタカナで「○○○じてんしゃ」「○○○サイクル」と書かれお店はどんなお店だと思いますか?多分多くの方は「あぁ、ママチャリ専門店ね」と感じるのではありませんか?

ではイタリア語やフランス語の店名だとどうでしょう?「高級なロードバイク専門店」と感じませんか?

当店は激安ママチャリ専門店、高級ロードバイク専門店、そのどちらにも当てはまりません。

では鬚のマークを見て何を感じますか?多分「????」の方も多いでしょう。でも中には「紳士?」と答える方もいるのではないでしょうか?実は自転車競技は紳士のスポーツと呼ばれ、ルールブックにはない様々な紳士協定が存在します。そう、元々自転車とは紳士の乗り物なのです。

では紳士とは何でしょう?年齢や性別は関係ありません。

「歩道で歩行者にベルを鳴らして我が物顔で走る」「傘を堂々と差しながら走る」「車道を逆走する」「信号無視をする」こんな事は決してせず、さらに自分なりの価値観や美意識がある…これが私が考える紳士像です。そんな紳士達が集う自転車店。そうゆう店を目指したくて鬚をモチーフにしました。

そんな気持ちを忘れない為に、当サイトのロゴから出るフキダシにはいつも「Are You Dandy?」(今日も洒落てるかい?、あなたは紳士かい?)という問いかけがあるのです。

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  鬚ノ秘密参:白鬚號ノ鬚
 

レトロサイクルが不定期に発売する「白鬚號」*という自転車があります。この白鬚というネーミング、実は近くにある白鬚神社(しかも東西に2つも白鬚神社が存在します)より名前をお借りしています。この白鬚神社、京島地区の鎮守様でもあり、交通安全の神様でもあるのです。上記のロゴにも使った「鬚」ともつながり、なんとなく鎮守様に守られているような気がして名前をお借りしちゃいました。

 

*「白鬚號」は昔の国産パーツで作った自転車のすばらしさを一人でも多くの方に体感して頂くためにレトロサイクルがリビルドした、限定発売のオリジナル自転車です。デッドストックの国産パーツを80%(チューブ、ワイヤー、チェーン、ブレーキシューなどは安全性を考え現行品を使用)以上使用した新車ですが価格は、粗悪な量販店の自転車に対抗するために15000円にしています。(利益どころか工賃も全く無しの部品代のみで製作しているので常時販売はできません)この「白鬚號」シリーズは同じ仕様の車体が数台分作れる時にだけ限定生産いたします。現在までに「壱號」4台「弐號」3台の計7台だけ製作いたしました。「参號」は現在準備中です。

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  花札ノ秘密

 

当店の看板は自転車屋なのに何故か花札をモチーフにデザインしていますが、これにもちょっとした秘密があるんです。実は、花札の図柄1枚1枚に季節や意味が込められているって知ってました?

 

モチーフにした『芒(すすき)に月』のすすきは8月を表す花、月はその満ち欠けによって時が確認できるため、「時の移ろい」を表します。札の持つ意味は『去りゆく時への惜別』だそうです。

レトロサイクルのオープンした9月2日は、花札の作られた頃の旧暦では8月。

そして、過ぎ去りし時代に作られた自転車との別れを惜しみ、いつまでも大切に使い続けていただきたい。そんな意味を込めてこの札をモチーフにデザインしました。

※実は映画「E.T」ポスターの和風アレンジだったりもします(笑)

 

またこの看板はステッカーにもなっており、オーダーしてくださった方の自転車を納車する際「いつまでも大切に乗ってください」との意味を込めて、そっと貼らせて頂いております。

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  移転ノ秘密
 

レトロサイクルは店舗兼自宅だった建物が老朽化取り壊しの為、2017年12月をもって創業の地墨田区京島を離れ移転しました。京島でも物件を探していましたが、移転先に選んだのは15kmほど北上した千葉県松戸市の八柱霊園に続く参道(通称石屋通り)の『せんぱく工舎』。

なぜこんな辺鄙な場所に移転したの?とよく聞かれますが、この八柱霊園に我が家は年に数回訪れていたんです。実はここに私の祖母や父、そして弟が眠っているので以前から年に数回は墓参りに来ておりました。訪れる度にたった15km北上するだけでこんなに空が広くのどかな風景が広がっている事に驚き、石屋さんの続くこの参道の哀愁漂う風情も気に入っていました。

そんな矢先に妻が「アーティスト・クリエーターなどが集るシェアアトリエの1階で全てDIY可能な店舗物件が八柱にある。とにかく見に行きたい」と急かされ『せんぱく工舎』を訪れました。そこは外見こそ綺麗でしたが、中はおせじにも綺麗とは言えない(というよりボロボロ)昭和の終わりから使われていない元社員寮でした。ただすでに数名のアーティスト・クリエーターの方がシェアアトリエとしてDIYをはじめていて、自分達だけではなく他の方々とコラボレーションすることで新しい価値が生み出せる…そんな未来を想像した途端ワクワクが止まりませんでした。話は少し戻りますが当店はオープン以来、「他店で修理を断られた」「部品が無くて直せない」等の理由で持ち込まれた、お父さんやお爺ちゃんの形見といったその人にとって何ものにも代え難い思い出の自転車を数多く修理レストアしてきました。誰かの思い出の品を直すのなら、自分の父や弟が眠るこの場所を選ぶのも良いかもしれない…そう思いこの地を移転先に選びました。

このたび土木工事からやり直した約1年半セルフリノベーションを終え(2018年9月にまずはカフェを、続いて2019年3月にレトロサイクルを)リニューアルいたしました。

リニューアル後はレトロサイクル併設のアンドカフェにて飲食だけではなく、藍染めやシルクスクリーン体験などのワークショップも行っています。ご家族で訪れ1日中楽しんで頂けたら幸いです。

​※2020年3月現在、新型コロナ感染拡大防止の観点からワークショップは中止、食べ物のご提供は毎月最終土曜日の「せんぱくオープンデー」のみになっております。

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