デッドストックの開梱作業はこんな感じ
先日の片倉シルクに続き新入荷です。70年代のナショナル製ミディ24インチ。車体としてはそんなに珍しいものではありませんが、外箱や広告物まで完全に残った状態だったので、Facebookページで予告した通り開梱作業をアップしちゃおうと思います。しかし70年代当時の箱でそのまま届いたのにはビックリしました。
この頃から大手メーカーは写真のような、いわゆる七分組みといって前輪やハンドル、泥よけ、キャリアなどを外しただけの半完成車で販売店に卸しはじめました。現在では殆どのメーカーがこの七分組みで、販売店は前記した前輪その他を組み付けるだけ。それ以前は販売店がバラバラ状態から組み上げていたので店ごとの技術の差が出やすかったようです。大手メーカーはそれを嫌って七分組みにしたんでしょうね。
全部出すとこんな感じ。おおよそ自転車っぽいカタチになってます。ウチではこのような七分組みの車体もオーナー様が決まると全て一度バラバラにして、グリスを全て入れ替え、オーナー様の身長体重、体力、使用用途に合わせセッティングし直します。が、今はまだまだ嫁ぎ先が決まってませんので、洗浄して仮組みし、不具合を確かめるだけにとどめます。
遠目で見ると綺麗な状態でしたが、近くでみると40年分の垢というか汚れと、小さな油汚れか点錆らしきものがポツポツと…。
写真では光の関係上綺麗に見えますが、チェーンケース周りもフレーム同様、結構汚れがたまってる感じ。
店頭用POPや専用バッグも完璧に残ってました。ビニールも劣化してない模様。しっかし三浦友和さん若っ(笑)
ヘッドやBB周り、それからハブなどの回転部分をチェックします(すみません両手塞がってて写真撮れませんでした)。問題無いようなので洗浄です。当店ではViprosのThe SOLVE(ザ・ソルブ)を使用していますが、コレ塗装や当時のステッカーを痛めないし、アルミ部分にも使えるのでかなりオススメです。写真ではすでにヘッド周りやTOPチューブ周りは洗浄済みです。BBから後ろがこれからって時に写真撮ることをを思いだし慌てて撮りました。
ヘッド周りはこれくらいキレイになりました。ナショナルのロゴが良い感じっスね。
チェーンケース、クランク、泥よけもこの通り!40年ものとは思えないくらいピカピカです。鉄や塗装の品質が良いからですね。
全体像はこんな感じ。まだ仮組みなのでペダルやグリップ、カゴ、ライトなどは付けません。オーナー様が決まり次第フルオリジナルで組むか、カスタムするかが決まります。この車体も前回の片倉シルク同様カスタムすると相当バケそうな予感がします。
と、いうワケでただ今、先日の片倉シルクとともの店頭に並んでおります。色は片倉シルクが純白、ナショナルミディがアイボリーホワイトです。どちらもまだ嫁ぎ先決まっておりません。よろしくお願いいたします。